議事録フォーマットのカスタマイズ

mocoVoice Webアプリの議事録作成機能では、標準で提供されているフォーマットに加え、ユーザー独自のカスタムフォーマットをアップロードして利用することが可能です。これにより、社内で標準化されたフォーマットや、特定の会議形式に合わせた独自のテンプレートで議事録を生成できます。

カスタムフォーマットのメリット

  • 社内標準への準拠: 既存の社内フォーマットをそのまま利用できます。
  • 定型業務の効率化: 特定の項目立てが必要な会議(定例報告会、進捗確認会など)の議事録作成を効率化します。
  • 柔軟な構成: 会議の目的に合わせて、必要な項目だけを含んだフォーマットを作成できます。

対応ファイル形式と仕様

カスタムフォーマットとしてアップロードできるファイルは以下の通りです。

  • ファイル形式: .md (Markdown形式) または .txt (プレーンテキスト形式)
  • 文字コード: UTF-8

カスタムフォーマットの作成方法

カスタムフォーマットは、基本的なテキストエディタやMarkdownエディタで作成できます。

重要なポイント:

  • 構造が重要: AIはアップロードされたフォーマットの 見出しやリストなどの構造 を読み取り、書き起こし内容から関連性の高い情報を抽出して、その構造に沿って議事録を生成しようと試みます。
  • プレースホルダー(変数)は使用できません: フォーマット内に {参加者}[議題] のような 変数(プレースホルダー)を記述しても、それらが自動的に書き起こし内容で置き換えられるわけではありません。 AIはあくまでフォーマットの構成(見出し、箇条書きなど)を参考情報として利用します。
  • Markdown記法の活用: .md ファイルを使用する場合、Markdown記法(例: # で見出し、-* でリスト、| でテーブル)を利用して、より構造化されたフォーマットを作成できます。これにより、AIがフォーマットの意図を解釈しやすくなる可能性があります。
  • 直接指示(プロンプト)をする // で始まるコメントを挿入すると、AIがその指示(プロンプト)を読み取り、内容を制御できます。

カスタムフォーマットの例

以下は、アップロード可能なカスタムフォーマットの一例です(Markdown形式)。

# 議事録

**参加者**:氏名(所属)

## 議題 // 議題は必ず3点に収める。
1.  議題1
2.  議題2
3.  議題3

## 決定事項
-   決定事項1(担当者:○○、期限:YYYY/MM/DD)
-   決定事項2(担当者:○○、期限:YYYY/MM/DD)

## 議論内容

### 1. 議題1

-   議論の概要・要点
-   意見や質問など
-   決定または次回への持ち越し事項

### 2. 議題2

-   議論の概要・要点
-   意見や質問など
-   決定または次回への持ち越し事項

### 3. 議題3

-   議論の概要・要点
-   意見や質問など
-   決定または次回への持ち越し事項

## 課題・次回のアクション

| No. | 内容       | 担当者   | 期限        |
| :-- | :--------- | :------- | :---------- |
| 1   | 課題内容1  | 担当者名 | YYYY/MM/DD  |
| 2   | 課題内容2  | 担当者名 | YYYY/MM/DD  |

## 次回会議予定

-   **議題**
    -   議題1
    -   議題2

## 備考

-   その他特記すべき内容や補足事項

この例では、「参加者」「議題」「決定事項」などの見出しやリスト、テーブルといった構造がAIにとってのヒントとなります。AIは書き起こしの中からこれらの項目に関連しそうな内容を探し、フォーマットに沿って埋め込もうとします。

カスタムフォーマットのアップロード方法

作成したカスタムフォーマットファイル(.md または .txt)は、議事録作成画面からアップロードします。

詳しいアップロード手順については、「議事録を作成する」内のカスタムフォーマットの利用セクションをご参照ください。

作成時のポイントと注意点

  • 明確な見出し構造: 「議題」「決定事項」「TODO」など、AIが内容を分類しやすいように、明確な見出しを立てることをお勧めします。
  • シンプルに: あまりに複雑すぎる構造は、AIが正しく解釈できない可能性があります。まずはシンプルな構成から試してみてください。
  • AI生成の限界: カスタムフォーマットを使用した場合でも、AIによる自動生成であるため、内容が常に完璧であるとは限りません。生成された議事録は必ず確認し、必要に応じて手動で修正してください。フォーマットの構造によっては、期待通りに情報が抽出・整理されない場合もあります。